制作前の課題
自社サイトは存在していたものの、デザインが古く、情報の整理も不十分な状態でした。特に以下の点が課題でした。
- 問い合わせが来ない:CV導線が不明確で、訪問者が次のアクションを取りにくい構造
- SEOが弱い:地元(長崎・平戸・佐世保エリア)での検索流入がほぼない
- 信頼材料が少ない:制作実績・料金・よくある質問などの情報が不足
- 差別化できていない:競合他社と比べてサイトの内容で優位性を示せていなかった
ゼロから設計をし直さないと、「サイト自体が育っていく余地がない」と判断し、リニューアルに踏み切りました。
ただし、デザインやレイアウトの方向性は引き継ぐことで工数の削減も狙いました。
リニューアル前のサイト↓

制作の目的
- 長崎・平戸・松浦・佐世保エリアでの検索流入を増やし、Webからの問い合わせを月10件以上獲得する
- 「地元密着のWeb制作者」としてのポジションを明確にブランディングする
- 料金・実績・FAQを積極的に開示し、問い合わせへの心理的ハードルを下げる
制作内容
ページ構成
| ページ | 主な役割 |
|---|---|
| トップ | ファーストビューで「地域SEO」 |
| 実績 | 制作事例の一覧・信頼構築 |
| 私について | 人柄・理念の訴求 |
| サービス・料金 | 料金明示による安心感 |
| 制作の流れ | 問い合わせへの不安を解消 |
| コラム | SEO記事・専門性の証明 |
| FAQ | よくある疑問への先回り回答 |
| お問い合わせ | フォーム+LINE誘導 |
| Works詳細 | 案件ごとの詳細ページ |
主な機能・仕様
- WordPressカスタム投稿タイプで実績・コラムを管理
- 問い合わせフォーム(メール)+LINE誘導ボタンの併設
- 資料DLボタン(サービスページ・固定ボタン)
- 全ページ右端に「お問い合わせ」ボタンを常駐
- llm.txtの設置(後述)
リニューアル後のサイト↓

工夫したポイント
IA設計書の作成
要件定義とWF設計の間にIA設計のフェーズを導入し、「ページ内のレイアウト作成の前にコンテンツの中身を詰める」ことができました、Claudeとのやりとりの中で必要性を感じて導入したのですが、今後の設計でも活かせる知見が得られました。
競合が避ける情報を先に開示する
競合リサーチの結果、長崎エリアの同業他社の多くが料金・FAQ・制作の流れを掲載していないことが判明しました。「聞かないと分からない」状態が問い合わせを遠ざけているという仮説のもと、これらをすべて明示する設計にしています。
競合リサーチはClaude Codeを使用することでほぼ自動化できるとともに、リサーチ漏れのリスクも回避にも寄与sました。
段階的なCV導線の設計
問い合わせ経路を1本に絞らず、4つの選択肢を用意しました。
- フォーム送信(最優先):各ページCTAバナー・お問い合わせページ
- LINE流入(気軽に相談したい人向け):全ページ固定ボタン・CTAバナー
- 資料DL(まず情報収集したい人向け):サービスページ・固定ボタン
- SNSリンク(まず繋がっておきたい人向け):ファーストビュー、フッター
それぞれ温度感が異なる見込み客を取りこぼさない設計です。また、SNSアカウントへのリンクをファーストビュー・フッターに設置しています。
問い合わせにはまだ至らないが興味を持った訪問者を、段階的に拾っていく狙いがあります。

地域SEOを軸にしたコピーとH1設計
「平戸市・佐世保市・松浦市のホームページ制作」をH1に含め、地元エリアでの検索ヒットを狙った構成にしています。メインコピーは「地元から、あなたのビジネスをWebで支える。」とし、地域密着というポジションを明確にしました。
コラム記事と制作事例
コラム記事と制作事例は今後もコンテンツを増やする投稿形式に設計しました。Claudeとも相性が良く、投稿記事の内容を壁打ちで作成可能です。
これによりSEO記事の投稿も可能になり、大きなリニューアルやコードの修正をせずとも「育つWebサイト」が設計できました。
AI検索対策としてllm.txtを設置
ChatGPT・Perplexity・Geminiなど、AIが検索結果の回答生成に使う情報源として自社サイトを認識させるため、llm.txt を設置しています。
llm.txtとは、AIクローラーに対してサイトの内容・構造・提供サービスを正確に伝えるためのテキストファイルです。通常の検索エンジン向けのSEO対策(robots.txt・サイトマップ)と並行して、AI時代の新しい露出経路として導入しました。
AIによる回答に「長崎・平戸エリアのWeb制作者」として名前が挙がる機会を増やすことを目的としています。

ヒアリング〜WFまでをAIと協働で設計
今回のリニューアルでは、ヒアリング・競合リサーチ・IA設計・ワイヤーフレームの全工程をClaude Codeと協働で進めました。AIをWebディレクター的な役割に活用することで、設計の抜け漏れを減らし、制作スピードを大幅に向上させています。
ここで得た知見は、今後の運用面でも役に立つことかと思います。

まとめ
今回の自社サイト制作では、実際に手を動かす時間を減らす代わりに、Claudeとの壁打ちの中で「今後も活かせるナレッジを蓄積する」ことにも時間を割きました。それでもこれまでの制作時間の約半分の時間で制作が完了しました。
| 工夫したポイント | 内容 |
|---|---|
| 情報の積極開示 | 料金・FAQ・制作の流れを明示し、問い合わせの心理的ハードルを下げた |
| 段階的CV導線 | フォーム・LINE・資料DL・SNSの4経路で取りこぼしをなくした |
| 地域SEO | H1・コピーに地名を含め、エリア検索での流入を狙った |
| AI検索対策 | llm.txtを設置し、AI回答への露出経路を確保した |
| AI協働による設計 | Claude Codeと協働でヒアリング〜WFまでを効率化した |
今回のナレッジを最大限活かして、今後のお客様にも最大限の価値が届けられると確信しています。
サイト制作以外にもWeb関係でお悩みのあるお客様、ぜひ一度ご相談ください。