自分の店をGoogleマップで開いてみると、気づくことがあります。
- 掲載はされているが、写真は数枚だけで寂しい。
- 営業時間はいつ設定したものか思い出せない。
- 口コミは数件で、いちばん新しいものが何年か前。
そこから何もしていない、という状態の方、結構多いです。
この記事で書くのは、費用をかけずに今日できる確認7項目と、そこで見つかった問題をどのように直すかです。前半は1円も費用はかかりません。
私は長崎県平戸市でWordPressのサイト制作をしています。独立後、100件を超える案件に関わってきました。佐世保市には対面でお伺いしてお仕事させていただいています。Googleマップの集客について調べると出てくるのは全国向けの一般論ばかりで、佐世保の事情に触れたものが見当たらなかったので、この記事を書いています。
もう1つ、先に書いておきます。《Googleマップは知ってもらう場所で、ホームページは確かめてもらう場所です。》この記事はマップの話ですが、マップだけで足りるという話ではありません。

Googleマップとホームページは、役割が違います
「佐世保 ○○(業種)」でスマホから検索すると、画面の上のほうに地図と3件ほどの店が並びます。ここで名前を知ってもらう。次に店名をタップして、営業時間・電話番号・写真・口コミを見る。ここまでがGoogleマップの仕事です。
その次に、お客様は「ここで本当に大丈夫か」を確かめます。料金はいくらか、どんな仕事をする人なのか、これまで何をやってきたのか、自分と同じような客を扱ったことがあるのか、営業時間は間違いないのか。
Googleマップにも情報は載せられます。ビジネスの説明文は全角375文字まで書けますし、それとは別にサービスやメニュー、料金の欄もあります。
足りないのは、項目ではなく文脈のほうです。どういう考えで仕事をしているのか。自分と同じ状況のお客様をどう扱ったのか。なぜその料金なのか。マップの画面は、それを読ませる作りになっていません。説明文は冒頭220文字ほどで折りたたまれますし、その中にリンクを置くこともできません。外部サイトへの主な導線は、ウェブサイト欄のリンク1つです。これだけでは信頼を獲得することはできませんし、お客様が選ぶための判断材料としても不足しています。
- 項目は比較できても、納得はできない。
- 情報が少なく、判断材料として十分でない
これがGoogleマップの限界です。
Instagramも同じで、日々の様子は伝わりますが、料金・実績・対応範囲を過去の投稿から探すのは手間がかかります。SNSとの比較は佐世保・長崎でホームページ制作とSNS、どちらから始めるべきかに整理してあります。
「MEO(Googleマップ対策)のほうが先」という説明について
逆の説明もあります。私が読んだWebマーケティングの本にも、「地域密着の店舗業態では、サイトのSEOよりMEOを優先したほうがいい。手間が少なく、成果が出るのも早い」という趣旨のことが書かれています。
間違いではありません。マップの整備は費用も手間もホームページより小さく、地図の枠は検索結果の上部に出るので、名前が目に触れる回数も稼げます。「早く・安く・目立つ」で言えば、そのとおりです。
それでも順番を聞かれたら、私は《まずホームページ、次にGoogleマップ、余力があればSNS》と答えます。マップを整えて増えるのは「知ってもらう回数」で、来店や予約はその先にあるからです。確かめる先が無いままマップだけを整えると、知られた回数だけが増えて、来店や予約は動きません。
どちらか一方ではありません。両方とも必要です。

まず、自分のGoogleマップを開いて確認する(費用ゼロ・5分)
手を動かす前に、現状を見ます。スマホでGoogleマップを開いて、自分の店を検索してください。見るのは次の7つです。
| 見るところ | よくある状態 |
|---|---|
| ①オーナー権を取得しているか | 画面に「ビジネス オーナーですか?」と出ていたら未取得です。情報が古いまま直されない、いちばん多い原因がこれです |
| ②営業時間 | 私が現場で目にしてきたなかで、いちばん多い間違いです。臨時休業・特別営業日が入っていないものも含みます |
| ③電話番号・店舗名 | 次に多い間違いです。昔の番号や、屋号を変える前の名前が残っていることがあります |
| ④ウェブサイト欄 | ホームページがあるのに、Instagramだけが登録されている会社を、ごく稀にですが見かけます |
| ⑤「閉業」表示 | いちばん重い間違いです。 実際に2026年7月に、営業しているのに「閉業」と出ている店を実際に見ました |
| ⑥カテゴリ | 業種の登録です。ここがずれていると、探している人の検索結果に出にくくなります |
| ⑦支店・別拠点 | 拠点ごとに営業時間や電話番号が違うなら、拠点ごとにGoogleビジネスプロフィールがあるはずです。その情報がホームページ側にも載っているか確認してください |
①オーナー権は、4パターンで検索して確かめる
オーナー権というのは、そのビジネスの情報を自分で編集できる権利のことです。これが無いと、営業時間が間違っていても直せません。
自分の店がマップに1件だけ載っているとは限らないので、私は次の4パターンで検索して確かめています。クライアントにも同じことをお伝えしています。
- 店名・屋号だけ
- 店名+地域名(「○○ 佐世保」)
- 店名+地域名+業種(「○○ 佐世保 整体」)
- 店名+住所
同じ店の情報が2件以上並んでいることがあります。移転したときや、屋号を変えたときに起こります。また、ユーザーが勝手に登録したものが残っている場合もあります。片方だけを直しても、もう片方を見た人には古い情報が届くので、両方を直してください。または、片方(正式にオーナー権を取得する方)を整えた後に、もう片方の削除依頼をしましょう。
オーナー権が無いときは、リクエストを送って取り戻す
未取得だと分かっても、そこで終わりではありません。取り戻す手順があります。
入口は、いま確認した「ビジネス オーナーですか?」の表示です。ここから、オーナー権の申請に進めます。すでに誰か(他人)が管理者になっている場合は「アクセスに関するリクエスト」を送る画面が出るので、そこから申請してください。心当たりのある相手(以前の担当者や、過去に依頼した業者)がいれば、先に本人へ連絡したほうが早く済みます。
リクエスト後、数日待つとオーナー確認へ自分で進めるようになります。リクエストが拒否された場合も、届いたメールから異議申し立てができます。
誰も管理者になっていない場合は、リクエストではなくオーナー確認(Googleが行う本人確認)から始まります。確認の方法はビジネスによって案内が変わります。どちらの入口でも費用はかかりません。
(確認方法はGoogleの方針により変更になることが多いです。2026年9月時点では「動画撮影による確認」が最も多い印象です)
オーナー権が自分の手元に来るまでの日数はまちまちですが、おおよそ1〜2週間かかります。私が自社のオーナー権を取ったときは、1週間かかりました。今日申請して今日直せる作業ではありません。人によって前後するので、連休前に営業時間を直しておきたいなら、連休の2週間前には動いておいてください。
マップの情報は、自分が触っていなくても書き換わります
ここが、オーナー権を取らないまま放置している店にとっていちばん怖いところです。
Googleマップの店舗情報は、オーナー以外の「ユーザーからの提案」でも変わることがあります。たとえば、たまたま臨時休業の日に来た人が「営業時間が違う」と報告し、その内容が通る。悪意がなくても起こります。
つまりオーナー権を取っていない店は、自分の店の情報が知らないうちに変わっていく状態に置かれている、ということです。「触っていないから間違っていないはず」は成り立ちません。
どのくらいの頻度で間違っているのか
私が佐世保・平戸・松浦で見てきた肌感覚です。
- 「閉業」表示のような重い間違い……100件見て1件あるかないか
- 営業時間のずれ……10件に1件くらい(割と多い)
閉業表示は稀ですが、当たったときの損失が大きい。営業時間のずれは、頻度が高い。この2つは性質が違うので、対処の優先順位も分かれます。閉業表示は見つけた時点で最優先で修正、営業時間は仕組みとして定期的に見直すことが必要です。
営業時間は、見られていないのではなくお客様に信用されていない
私自身、Googleマップの営業時間を見て「開いている」と思って行ったのに休みだった、という経験が何度もあります。二度と行かないとまでは思いませんが、少し足が遠のきます。
逆に、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始に臨時休業や特別営業をきちんと入れている店は、それだけで信用できると感じます。「この店は情報を管理している」と分かるからです。
臨時休業や短縮営業は、通常の営業時間とは別に「特別営業時間」という欄で設定します。連休の前にここを入れておくだけで、お客様の空振りを防げます。
営業時間は《見られていないのではなく、見られているが信用していないユーザーがいる》。時間どおりに開いていない店が少なくないので、「どうせ間違っているだろう」と思われています。これは実測データではなく私の観測ですが、更新や特別営業日を入力しているだけで信頼を取り戻せる余地があるということです。
ここまでは1円もかかりません。ただし、マップを直しても、確かめる先が無い、あるいは何年も前のまま止まっているなら、そこで終わります。その場合はマップより先に、ホームページのほうに手を入れてください。
制作費の目安は佐世保・長崎のホームページ制作費用の相場に書いています。

Googleマップは、どのくらい見られているのか(実測値)
「地図なんて、そんなに見られていないでしょう」と言われることがあります。
私が制作とGoogleビジネスプロフィールの管理を担当している店舗、平戸市の自動車鈑金塗装工場 ABFG(Auto Body Faith Garage)の実測値を紹介します。
| 指標 | 2026年4〜8月の5か月 | 月平均 |
|---|---|---|
| プロフィール上で行われた行動の総数 | 248件 | 約50件 |
| ルート検索 (道順を調べられた回数) | 216件 | 約43件 |
| ウェブサイトのクリック (マップからサイトへ進んだ回数) | 25件 | 5件 |
| 通話 (マップの画面から直接かけられた電話) | 7件 | 約1.4件 |
上記数字はGoogleビジネスプロフィールにある「パフォーマンス」画面から確認できます(2026年9月5日取得)。
(ABFGでは「予約」の機能は使っていないので割愛します)
読み方・見方の注意点です。
- 単位は「件」であって「人」ではありません。同じ人が3回道順を調べれば3件と数えます。
- 改善前の数字は残っていないので、前後の比較はできません。
ここで言えるのは「道順を調べられた回数が月に約43件ある」というところまでです。 - 業種は自動車鈑金塗装です。飲食店・美容室・宿では検索のされ方が違うので、そのまま当てはめられません。効果は業態や条件によって異なります。
そのうえで、私が重要視している数字は2つあります。
1つはルート検索の216件です。
道順を調べるのは「見た」よりも一歩進んだ行動で、実際にそこへ行こうとした人の動きです。それが5か月で216件ありました。少なくとも「地図なんて見られていない」ということはありません。
もう1つは、ウェブサイトのクリックの25件です。
行動248件のうち25件、10件に1件がサイトへのクリックでした。8割以上は道順を調べるだけで完結していますが、1割以上のユーザーがWebサイトを訪問しています。
上記2つは意味が違います。
ルート検索には、場所を知っていて行くと決めている人も入っているはずです。内訳は画面からは分かりません。
サイトを見に行った25件は、行く前に確かめたかった人だと考えています。新しいお客様になりうるのは後者で、その人たちが向かった先がホームページでした。
ただし、この数字だけで人の動きの向きは決められません。
マップで知ってサイトを確かめた人もいれば、先にホームページを見て、場所を確かめにマップへ来た人もいます。
パフォーマンス画面に出るのは行動の件数だけで、その人がどちらから来たのかは分かりません。
なお、この工場ではホームページ側の保守・運用も同時にやっています。中古車のページを新設し、コラムを追加し、キーワード設計も手直ししました。マップの数字だけを取り出して「マップのおかげ」と言うつもりはありません。

費用をかけずに整える5項目と、継続する3つのこと
確認が終わったら、手を入れます。私自身(ながたプログラミング)のGoogleビジネスプロフィールで実際にやったのは、次の5つです(2026年7月7日)。
- 説明文を長崎主軸に書き換える——全国向けの説明になっていたのを、地域に寄せました
- 提供エリアを細かく設定する——長崎県の各市と、佐賀県の一部まで指定しています
- NAPを統一する——店名・住所・電話番号の表記を、ホームページとGoogleマップで一字一句そろえます
- カテゴリを整理する——主要カテゴリを1つ(ウェブデザイナー)に決めました
- 写真を追加する——サービスの写真を追加しました
上記の5つを参考に、あなたの事業にあった内容に変更してください。
特に写真は外観・内観・実際の商品やサービスが分かる写真を追加します。判断材料として強いのは、行ったときに何を見ることになるのかが伝わる写真です。
この5つは、どれも管理画面から自分で設定できます。費用はかかりません。
時間はある程度かかります。
私が上の4つを整えたときは、5時間ほどかかりました。説明文を書き直し、提供エリアを市ごとに指定し、ホームページの表記と1文字ずつ突き合わせ、カテゴリを選び直す。半日は空けておいてください。この半日を自分で取れるかどうかが、自分でやるか誰かに頼むかの分かれ目になります。
3番:NAP統一
3番のNAP統一は、同じ店だと分かってもらうための作業です
NAPというのは Name(店名)・Address(住所)・Phone(電話番号)の頭文字です。
ホームページには「株式会社○○」、Googleマップには「○○」、地域の情報サイトには「(株)○○」と書かれている。人が読めば同じ会社だと分かりますが、Googleから見ると、同じ店だと確定しにくくなります。住所の「1-2-3」と「一丁目2番3号」、電話番号のハイフンの有無も同じです。
そして、これは検索エンジンだけの問題ではありません。表記がばらばらな会社は、見た人に不信感を与えます。
そろえる対象は、自社サイトとGoogleマップだけではありません。商工会議所の名簿には旧住所、地域情報サイトには前の電話番号、取引先のページには屋号を変える前の名前が載っているなど。自社の外側で管理している箇所は、情報が更新されないことが多いです。
やることは、自分の店名・住所・電話番号の正式な表記を1つ決めて、載っている場所すべてをそれにそろえる。それだけです。費用はかかりませんし、外注する必要もありません。
4番:カテゴリ
4番のカテゴリは、お客様が探すときの言葉に合わせる
カテゴリがずれていると、そもそも検索結果に出にくくなります。ここは「自分が名乗りたい肩書き」ではなく、お客様が探すときに使う言葉で選んでください。
どれを選べばいいか分からないときは、「佐世保 ○○(自分の業種)」で検索して、地図に出てくる上位3件が何と名乗っているかを見てください。同じ検索で実際に表示されている店が、どのカテゴリを選んでいるかが分かります。
主要カテゴリは1つしか設定できません。私はそこにウェブデザイナーを置いています。追加カテゴリは複数登録できますが、実際に提供しているサービスだけにしてください。関連しそうなものを片っ端から足すと、提供していない業種の検索にも出るようになり、来た人の期待とずれます。
継続する
整えたあとに続けることは次の3つです。
- 定期的に投稿する(地域名を入れる)
- 口コミには全件返信する
- パフォーマンス画面を月1回確認する
私自身の投稿は、2026年7月以降に4本出しました。中身は、このホームページに載せているコラム記事の転用です。ゼロから書き下ろしてはいません。書くことは特別なものでなくて構いません。新しいメニュー、入荷、施工した事例、連休の営業予定、キャンペーン。日付と地域名が入っていれば十分です。
投稿を出した後にパフォーマンスの数字が大きく改善する保証はありません。ユーザーには投稿は「ほとんど読まれていないのでは」とすら思っています。私自身、他社のGoogleマップの投稿を読んだことがほとんどないからです。
それでも投稿を続けるのは、「この店はGoogleマップを定期的に更新している」というアピールがGoogleに対して効いて、表示のされ方に良い影響があると信じているからです。
ローカル検索の順位に何が効くのかを専門家に聞いてまとめた調査があります。Whitespark社が毎年公開しているもので、2026年版は47人が回答しています。そこに「Googleマップの投稿」も項目として入っていました。ただし順位は、投稿の頻度が148番目、投稿に含まれる言葉が160番目、投稿の本数が168番目です。
同じリストの上のほうにあるのは、カテゴリ、店までの距離、口コミ、そしてプロフィール上でどれだけ行動されたか——この記事の前半で扱ってきたものばかりでした。
「投稿は、効かないわけではない。ただ、効く順番でいえばずいぶん後ろにある。」と言うのが今の所の結論です。
効果が分からないものを、なぜ続けるのか。やめる理由もないからです。手間がほとんどかからないので、効くかもしれない側に置いています。だからこそ、投稿は凝る必要はありません。手間がかからない範囲で、続けられる範囲でやりましょう。私がコラム記事の転用で済ませているのはそのためです。
口コミ返信と、パフォーマンス(数字)の確認
口コミの返信は、自社に届いたものは私が全件返しています。クライアントの分は、クライアントご本人に返信していただいていて、私が代わりに書き込むことはしていません。
3つ目の「パフォーマンスの確認」は、この記事を読んでいる方にいちばんお願いしたいことです。
数字を見ないと、投稿も口コミ返信も「やったつもり」のまま続いてしまいます。ルート検索の件数、ウェブサイトのクリック数、通話の件数。この3つを月に1回見ておけば、増えているのか減っているのかが分かります。あわせて、パフォーマンス画面は最大6か月しか遡れません。放っておくと古い月から消えていくので、月に1回、数字を控えておいてください。

口コミは、溜まるのを待たない
地元(地方)ならではの事情が1つあります。
地元のお客様は、放っておくと口コミを書きません。一方で、不満やクレームは投稿されます。待っていると、悪い側だけが溜まっていきます。
だから、ご利用いただいたお客様にその場でお願いしておくことが備えになります。お得意様なら、日頃からお声かけしておくのがいちばん確実です。もちろん、実際にご利用いただいた方に限ってください。使っていない人に書いてもらうのはGoogleの規約違反で、削除の対象になります。
正直に書いておくと、この「口コミを集めておきましょう」という提案は、私がクライアントにお伝えしてもなかなか実行してもらえていません。手間がかかるうえに、お客様に頼むのが気まずいのだと思います。
手間のほうは削れます。管理画面の「クチコミを増やす」から、口コミの投稿ページへ直接飛ぶリンクとQRコードを取得できます。リンクはLINEやメールで送り、QRコードはレジ横や名刺、会計時にお渡しする用紙に印刷しておく。
そうすることで口コミの投稿画面へのアクセスが格段に簡単に、早くなります。
ただし、QRコードを配布するだけ、設置するだけでは口コミは増えません。もっとも効果的なのは「声かけ」です。
お客様に直接お声がけして、やっと投稿してもらえます。
返信は、投稿した本人以外も読んでいます
私は、投稿されたら良し悪しにかかわらず必ず返信すると決めています。クライアントにも同じようにお伝えしています。放置すると「都合の良い意見しか見ない会社」というレッテルが貼られるからです。
書き方は、口コミの中身で2つに分かれます。
厳しい指摘が入った口コミへの返信は、3つの要素で書きます。
- 来店・利用への感謝
- 指摘してもらったことへの感謝
- その指摘を踏まえて、何を変えるのか
3番が本題です。「申し訳ありませんでした」で終わる返信と、「ご指摘を受けて、○○の運用を変えました」と書いてある返信では、読んだ人の受け取り方がまるで違うはずです。《返信は、投稿した本人に向けて書くものではありません。》後から口コミ欄を読む見込み客に向けて書くものです。
一方、好意的な口コミには、この3要素は当てはまりません。直すところが書かれていないからです。ここは「感謝+次への一言」で成立します。長く書く必要もありません。
私の会社のGoogleマップに届いた口コミと、それに私が返した文面を2件お見せします。返信は原文のまま載せます。(口コミのほうは、投稿された方が特定されないよう要旨にまとめました。)
1件目は「佐世保でホームページの相談が気軽にできる人を探していた。突然のメールにも快く対応してもらい、話しやすい方で助かった」という内容の口コミです。私はこう返しました。
こちらこそ、ご相談頂き、ありがとうございます✨ また、先日はお時間を頂戴し、打ち合わせ、撮影のご協力を頂き誠にありがとうございました。引き続き、よろしくお願い致します🙇
2件目は「地元をよく分かっている制作者に頼みたくて相談した。要望を丁寧に汲み取ってくれて、相談しやすかった」という内容の口コミです。
ありがとうございます。またいつでもお気軽にご相談ください😊
2件目のように、ひと言で終わっている返信もあります。それで足りないということはありません。かしこまった文章にしなければいけない決まりもありません。
明らかに悪質な投稿への向き合い方
同じ人の投稿が何店舗にも並んでいるのを実際に見たことがありますし、クライアントから相談を受けたこともあります。事実と違う内容や、来店していない人からの投稿はあり得ます。
Googleには規約違反の口コミを報告する仕組みがあるので、明らかに事実と違うもの・誹謗中傷にあたるものは報告できます。ただし、「報告の通りやすさ」や「所要日数」はまちまちで、基準も公開されていません。
私が言えるのは、感情的に反論しないことです。口コミ欄でのやり取りは全部残りますし、後から読む人は「どちらが正しいか」ではなく「この店はこういう対応をする店なんだ」を見ています。事実の誤りだけを淡々と訂正して、あとは報告に回してください。

それでも、Googleマップだけでは足りません
私がいる平戸・松浦・佐世保あたりの個人事業主・小規模店舗を見ていると、ホームページを持っている割合は1割に届きません。何らかのSNSを動かしている店は5割ほど、Googleマップを管理している(放置していない店)は3割ほど、という感触です(複数店舗を持つ法人や、従業員の多い会社は除きます)。
マップに手を入れている店は、3割しかいません。そして確かめる先(HP)を持っている店は、1割もいません。
お客様の探し方も変わってきています。観光客はInstagramとGoogleマップを入り口にして、サイトがあればサイトも見ます。地元の方は、若い層を中心にその流れが増えてきていますが、まだ口コミの力が強い。どちらの入り口から来ても、《最後に「ここで大丈夫か」を確かめる先はホームページです。》
先ほどのABFGのオーナーからは、「電話が増えた」「マップ経由の来店が増えた」「GoogleマップからHPを見てもらえている」という感想をいただいています。これは本人の感想であって、私が計測した数字ではありません。
「もう少し調べてから決めよう」と思った人が向かう先は、ほとんどがホームページです。その先に判断材料があれば、来店や予約、お問い合わせに進みます。(SNSでは判断材料が足りません)
だから順番としては、まずホームページ、次にGoogleマップ、余力があればSNSです。すでにホームページがあるなら、この記事の確認を今日やってください。ホームページが無い、あるいは何年も前に作ったまま止まっているなら、そちらの改善が先です。
よくある質問
Q. SEOとMEO(Googleマップ対策)、どちらが大事ですか。
役割が違うので、どちらか一方ではありません。
マップ(MEO)は知ってもらう場所、ホームページ(SEO)は確かめてもらう場所です。そのうえで順番を聞かれたら、私は「サイトが先」と答えます。知ってもらっても、確かめる先が無ければ来店や予約に進まないからです。なお、マップは費用も手間も小さく済むので、「サイトが先」と言っても、マップの確認だけは今日やっておいてください。この記事の前半は費用がかかりません。
Q. Googleマップの運用にお金をかける価値はありますか。費用はいくらくらいですか。
自分でやるなら費用はかかりません。この記事の前半は全部無料でできます。かかるのは時間で、私が自社のプロフィールを整えたときは最初の設定に5時間でした。この半日を自分で取れるかどうかが最初の分かれ目です。3か月後にもう一度この記事の7項目を確認して、直っていない項目が残っているなら、自分では回らないということです。そこで初めて、誰かに任せるかを考えてください。
外注したときの相場は、初期費用で約5万〜10万円、継続的な運用は月2万円ほどが相場です。
私の場合、Googleマップの運用は月2万円の保守プランの中に入れています。保守プランの中身はコラム記事を月1本と、Googleマップを整えること。サイトを動いている状態で維持して、マップの評価を落とさないためのプランです。(本腰を入れて検索上位を狙う内容は含みません。)
Q. MEOをやっても効果が出ないのはなぜですか。
私が見てきた範囲では、次のどれかであることが多いです。
- オーナー権が取れていないので、そもそも情報を直せていない
- カテゴリが、お客様が探す言葉とずれている
- 店名・住所・電話番号の表記が、載っている場所ごとにばらばらになっている
- 営業時間が合っておらず、見た人に信用されていない
- マップは整ったが、確かめる先のホームページが無い、または古いままになっている
5番は「MEOの失敗」に見えないので、いちばん見落とされます。ルート検索も通話も増えているのに問い合わせが増えないなら、ここを疑ってください。
また、MEOで自社より上位の会社・店舗がやっていることをそのまま真似してみてください。それだけで効果が出るはずです。
ただし、下記のような場合にはそもそもMEOで上位を狙うことが困難です。
- 所在地と異なる地域で上位を狙う
- 本来の事業とは異なる業種で上位を狙う
例えば佐世保にある美容室が「長崎 美容室」で上位を狙うのは非常に困難です。
Q. 業者に頼むとき、依頼前に何を確認すればいいですか。
「Googleマップの運用」という言葉を鵜呑みにせず、毎月何をするのかを具体的に書き出してもらってください。
投稿を何本出すのか、口コミの返信は誰がやるのか、パフォーマンス画面の数字を報告してもらえるのか。
主に上記3つが契約書か見積書に書かれていないと、判断ができません。依頼先の見極め方は長崎のホームページ制作会社・Web制作フリーランスの選び方にまとめています。
まとめ:今日やること、そのあとにやること
- 自分の店を4パターンで検索する(店名だけ/店名+地域名/店名+地域名+業種/店名+住所)。同じ店が2件並んでいたら、両方を直す
- 「ビジネス オーナーですか?」と出ていたら、オーナー権が未取得です。その表示をタップして申請に進む。すでに誰かが管理者なら「アクセスに関するリクエスト」、誰もいなければオーナー確認から。ここが最優先
- オーナー権を含めた7項目のうち、残りの6つ——営業時間・電話番号・店舗名・ウェブサイト欄・カテゴリ・閉業表示・支店を見る。連休の臨時休業は「特別営業時間」に入れる
- 説明文・提供エリア・NAP・カテゴリ・写真の5つを整える。どれも管理画面から自分でできて、費用はかかりません。時間は、写真を除く4つで私の場合5時間でした
- 投稿は月1回のペースで続ける。口コミは届いたら全件返信する。あわせてパフォーマンス画面を月1回確認する。この画面は最大6か月しか遡れないので、数字は毎月控えておく
- 口コミは溜まるのを待たず、ご利用いただいたお客様にその場でお願いする。管理画面から取れるリンクとQRコードを使う
- ホームページが無い、あるいは何年も前のまま止まっているなら、そちらを先に見直す。順番はこちらが先です
自分のサイトでGoogleマップの設定を含めて改善した記録を、自社サイトで手を動かした作業ログに日付つきで残しています。うまくいかなかったことも書いています。参考にしてみてください。
ホームページの制作・リニューアルと、Googleマップの整備をまとめてご相談されたい場合はお問い合わせください。佐世保市・松浦市・平戸市は対面でお伺いできます。初回のご相談は無料です。
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